2015年2月17日→
① 貧血といわれたら
貧血とは赤血球中の血色素であるヘモグロビンの濃度が低下した状態をいいます。
ヘモグロビンの基準値は男性:13〜17g/dL 女性:11〜15g/dLですが、貧血は赤血球数、ヘマトクリット値などあわせて診断されます。
ヘモグロビンは体中に酸素を運搬する働きをする。貧血になると全身へ十分酸素が行き渡らなくなりますので、めまい、立ち暗み、ドキドキする、疲れやすいなどの症状が現れる。
原因としては
○偏食やダイエットなどによる鉄の摂取不足
○成長や妊娠、授乳などによる鉄の必要量の増加
○胃切除や、胃酸分泌低下などによる鉄の吸収低下
○月経過多、潰瘍、痔など失血による鉄の排泄増加
・・・などですが、体のどこかで異常が起きているため貧血になっている場合もあります。
治療方法としては
薬物療法―鉄剤など
食事療法―鉄を確保できる食事
1.鉄を取りましょう
肉類、内臓及びレバー製品 魚類 かつお、いわし、まぐろなど
2.タンパク質も十分取りましょう
タンパク質は赤血球やヘモグロビンの材料となる栄養素ですので鉄と同様に大切です。
1日の目安として 卵1個、魚1切れ、肉80g程度、豆腐半丁
3.いろいろな食品をバランスよく取りましょう
ビタミンB1、B6, B12、葉酸、ビタミンCなども造血や鉄の吸収に欠かせない栄養素です。
4.調理器具を工夫しましょう
鉄製の調理器具を使うと、吸収の良い形の鉄が微量に溶け、鉄を補うことが出来ます。
5.仕上げは、ほうじ茶や麦茶などで
お茶に含まれる苦味成分タンニンは、鉄の吸収を少し阻害するようです。食中や食後すぐにはほうじ茶や麦茶など、タンニンを含まれないお茶を。