「卵巣のう腫」と中国鍼灸/はり/東洋医学

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当院に「卵巣のう腫」の方がたくさん通っています。鍼灸治療によって膿腫が小さくなり手術の必要はなくなる方がいます。

「卵巣のう腫=不妊」というわけではありませんが、のう腫が卵管に癒着している場合など不妊につながることもありますが、普段に下腹部痛、出血量が多いなど不調もよく見られる。また、子供を産んだ後、膿腫になった方もたくさんがいます。卵巣のう腫だと診断されて、手術したくない場合、当院の鍼灸治療をおすすめです。

 

卵巣のう腫と西洋医学

卵巣のう腫とは、卵巣内に何らかの液体物がたまっている状態。触ると柔らかい。卵巣腫瘍のおよそ8割を占める病気です。妊娠に関わる病気であるだけに、女性にとっては気になる病気です。卵巣のう腫は、卵巣にできる腫瘍の中でも、90%以上が良性です。


原因

一番多いのチョコレート嚢胞です。子宮内膜症が原因でできるのう腫です。子宮内膜症は、子宮の内側を覆う内膜組織がお腹の中で他の部位に飛び、そこで増殖と剥離を繰り返します。つまり、別の部位で子宮の中と同じように月経が起こるわけです。それが卵巣の中で起き、出口がない血液や剥離した細胞が卵巣の中に溜まってしまったのが、チョコレート嚢胞です。

チョコレート嚢胞以外、卵巣のう腫の原因はよくわかっていませんが、ストレスや交感神経の緊張が原因のひとつではないかと考えられています。


症状

卵巣のう腫は初期段階で痛みを感じる方も少なく、腫瘍がこぶし大ほどに大きくなってから、触って気づく方もいるようです。多くは妊娠時の検査や、がん検診などで発見されています。のう腫が肥大化すると、月経時に通常以上の痛みを感じたり、月経時以外にも腰痛や腹痛を起こしたりすることもあります。また、卵巣のう腫が膀胱を圧迫して頻尿になったり、腸を圧迫して便秘になったりもします。


西洋医学の治療法

卵巣のう腫は、小さいうちは経過観察になることが多いですが、大きくなると症状によっては摘出手術をすすめられることもあります。開腹手術、腹腔鏡手術のいずれかが行われます。

東洋医学では

東洋医学では、卵巣腫を含め月経不順、生理痛など婦人科疾患が、血と気のアンバランスにより起こりやすく、血虚(血の不足)やお血(血の滞り)、痰湿によるものが多いと考えます。

 

卵巣のう腫のタイプ

@  おっ

おっ血というのは血の流れが滞った状態です。女性の生理不順、手術や事故及び七情の乱れ(喜、怒、恐、悲、憂、驚、思)により、体内の臓器に影響を及ばし、おっ血が嚢胞にたまる状態です。

 

A 痰湿

痰湿というのは、脾虚(脾臓の働きが弱い)により水の運ぶ能力が低下し、痰湿が嚢胞にたまる状態です。

鍼灸治療

体内の気・血・津液のバランス、五臓六腑のバランス、陰・陽(寒・熱)のバランスを整えることにより、症状や病気を改善していきます。  


@ おっ血タイプの場合

治療法則:活血行お(血の流れを良くする)

肝ゆ、気海、血海など

 

A 痰湿タイプの場合

治療法則:除湿、健脾、去痰。

豊隆、脾ゆ、足三里など

 

養生

@ストレスがたまらないようにできるだけ心おだやかに、ゆったりと生活していくこと

A自然の恵みな旬の食物をよくたべて、体に冷やさないようにすること

 

症例

28歳  
半年前に子宮内膜症および卵巣チョクレート膿腫を診断された。右卵巣に7p、左卵巣に3pのチョクレート膿腫があり、生理前後に時時下腹部が痛みがあり、大きくなるのが不安だと・・冷え症、肩こり、むくみなど症状を伴います。。

当院で半年の鍼灸治療後、病院で診察を受けた結果、右卵巣に7pの嚢腫が4cmまで小さくなった。このまま様子をみる事になった。肩こり、冷え症、むくみも改善した。生理前の痛みも緩和された。


43歳  
2年前に右卵巣に5cmのチョクレート膿腫と診断され、生理前と排卵後に右側下腹部痛む事がある。もうちょっと大きくなったら手術の必要があるといわれた。手術がしたくないと下腹部の痛みを治したいという事で、来院した。

最初の2ヶ月に週2回の鍼灸治療、その後週1回の治療で半年後、病院で診察を受けた結果、卵巣嚢腫は4cmまで小さくなった。このまま様子をみる事になった。生理前の痛みも緩和された。

 

75歳

5年前に左の卵巣が5.4cmの膿腫が見つかった。診察を受けるたびに膿腫が少しずつ大きくなり、7cmになると手術するといわれた。来院時、5.8cmでした。子宮頸癌の手術のあって、年齢的にも再手術をしたくない事で、当院の治療を受けた。

遠方からなので、来られる時5日間毎日鍼灸治療を受け、15回の治療後、病院で診察を受けたら、卵巣嚢腫は5cmまで小さくなった。膝の痛みもよくなってきた。


46歳  
右卵巣に4cmと2cmのチョクレート膿腫が二つがあり、生理前と排卵後に右側下腹部がズキズキ痛みます。病院の先生に膿腫がもうちょっと大きくなったら手術の必要があるといわれた。妹さんも同じ病気で当院の鍼灸治療により、膿腫が小さくなったので、妹さんの紹介で来院。

ただ1ヶ月の鍼灸治療で病院の検査をうけたら、4cmの膿腫が2cmになって、先生もびっくりしたと。このまま様子をみる事になった。生理前の痛みも緩和された。

 

46歳  
2週間前、右卵巣に6cm、左卵巣に2cm位の膿腫があると診断され、手術を進められ、出来れば手術せずに治療したい事で来院した。時時腰痛と膨満感が感じる。また、左目が緑内障。

当院の鍼灸治療をうけ2ヶ月後、病院の検査をうけたら、6cmの膿腫が5cmになった。先生はとりあえず様子を見てくださいと言われた。緑内障の治療も一緒にしている。

鍼灸治療7か月後の再検査で右卵巣の嚢腫はなくなりました。とてもいい結果になった。

 

43歳  

1年前から生理前後に左下腹部はチクチク痛む事がしばしばある。1ヵ月前、病院に行ったら、左卵巣のチョクレート膿腫であると診断された、大きさが6cmで、腫瘍マーカーが86でした。特に薬もなく、経過観察でよいと病院で言われた。何もしないのは、不安なので、当院の鍼灸治療を求めてきた。

週1回のペースで、3か月の鍼灸治療後、病院の検査をしたら、腫瘍の大きさが微妙に小さくなったが、腫瘍マーカーが10ぐらい下げ、76になった。腹部の痛みもほとんどなくなった。そして、6か月後、検査結果は腫瘍が1p小さくなって、腫瘍マーカーがまた10ぐらい下げ、66になった。

また、経過観察になった。


48歳  

1年前子宮内膜症と左卵巣のチョクレート膿腫を診断され、膿腫の大きさが3cmで、腫瘍マーカーが高いといわれた。薬を処方してくれたが、副作用があると聞いて1週間しか飲みませんでした。友達の紹介で当院の鍼灸治療を求めてきた。週2回のペースで4ヵ月に通って、検査の結果が1pまで小さくなって、腫瘍マーカーも良くなった。その後週1で継続の鍼灸治療をして、半年後の検査が腫瘍がなくなり、腫瘍マーカーも正常になった。経過観察でよいと病院で言われた。


 

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