2015年8月8日(土)
今日は「立秋」(りっしゅう)です。
立秋は、季節の変わり目の節気であり、秋の始まりを意味する。二十四節気の第13。
長く続いた夏の暑さをようやく乗り越えて、人々の食欲が出始める時期でもあると言われる。
中国で「立秋」は季節折々の重要な節句の一つ。3千年以上も前から、古代の人々は「立秋」の日に秋を迎えるためのさまざま儀式を執り行った。
夏場の最も暑い季節には、食欲不振に陥りやすい。そのためこの季節に少し痩せる人も少なくない。痩せると当然「補う」必要がある。「補う」ために、「立秋」の日に「貼秋ビャオ」(貼という中国語には「補う」という意味がある)、つまり肉などのごちそうを食べるのです。
中医学では、「人体は自然界の一部であり、人体は自然界より多大な影響を受ける」という考え方があり、立秋後、自然界の「陽の気」が弱まってくるため、人も「陽の気」(人体を活動させるのに必要なエネルギー)を養生する準備を始めなければならないとされている。その準備の一つに「早寝早起き」がある。なぜなら、中医学では早寝は陽の気の収斂(しゅうれん、絞ってあつめる)に順応し秋の陰の気を養い、早起きによって、肺の気を広げさせ、夏に取り込んだ体内の陽の気を維持してくれるとされているからだ。一般的に秋の季節には夜9時から10時の間に就寝し、早朝5時から6時の間に起床するのがよいとされている。
立秋後は気温も下がり始め、体力の消耗も少しずつ軽減され、食欲が回復してくる。そのため、栄養補給に最も適した時期でもある。この時期、夏に消耗した体力を回復させるためには「旬」の食べ物を科学的に摂取しなければならない。この際原則になるのは「辛い物を控え酸味のある物をたくさん食べる」である。ネギ、ショウガ、ニラ、トウガラシなど辛味のある物に加え、刺激の強い物、揚げ物、お酒なども控え、酸味のある果物や野菜をたくさん食べると肝臓によい。
また、立秋後、スイカやメロンをたくさん食べると脾臓の陽の気が虚衰する恐れがあるので、少なめで食べた方がよいと言われている。