12月1日(水)
あと1ヶ月で1年が終わり、コロナ感染症も落ち着いている状態になり、良い年になれると信じます。
さて、11月16日の続き、鍼灸の豆知識をお話したいと思います。ご参考になれば嬉しいです。
経絡とは
鍼灸治療は、経絡のツボに鍼を刺したり、お灸などを用いて温めたりすることで、人間の自然治癒力を最大限に引き出し、病気の治療、予防をすることができる治療方法です。
ちなみに経絡とは、中国医学で人体の気・血・水を運ぶ通路で、人体を縦方向に走る経脈と、身体各部に広く分布する絡脈の総称するものです。
その経絡は身体の内部では内臓につながり、外部では全身の体表につながり、内臓と体表の各組織・器官をつらぬいて、一つの総合体を構成しています。
人間の身体にはたくさんのツボがあり、ツボのひとつひとつが経絡という通路によって、身体の組織や臓器につながっています。
例えるなら、ツボは自動制御装置のボタン。
経絡はツボを連結する回路。つまりエネルギーの通り道というわけです。身体の異常が出て、エネルギーがスムーズに流れなくなってしまった時、ボタンであるツボを押してあげると(刺激すると)、流れが正常に戻り、症状を改善するのです。
ツボは全身に1000以上あります。治療する時に、どのツボを取るか、どのツボを組み合わせるかが、病気を改善するポイントになってくるのです。
つまり、鍼灸治療時のツボ取るのはとても重要な医術です。