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春節chūn jié)

 みなさんご存知かとは思いますが、中国は旧暦でお祝いする習慣があり、毎年元旦(新暦の11日)が過ぎてからしばらくすると、また旧暦のお正月がやってきます。毎年お正月の日が違います。今年は214日がお正月です。今日は大晦日です 

母国を離れ在日の生活はすでに15年目になりました。中国の王維の詩毎逢佳節倍思親」という一節があります。佳き節目に逢うたびに親族への思いが一層募るものだという意味です。15年間の在日の生活にしても、春節になるたびに、やはり昔の思い出がたくさん目に浮かべてきます。 

ここで、中国の春節の事情を簡単にご紹介したいと思います。

春節になると1週間、連休が始まります。学校や会社はもちろん、レストラン、商店、市場も軒並みお休みです。人々は皆、地方の実家に帰ります。

春節には親戚や友人知人、商売上の付き合いのある人々の家を訪問し、賀辞を述べ、名刺がわりの挨拶状(年賀状の原形)にめでたい言葉が書かれた「拝牌」を渡します。もっとも最近では、インターネットでグリーティングカードを送るということも珍しいことではなくなってきました。子供たちが一番楽しみにしているのが、「紅包、圧歳銭」と呼ばれるお年玉です。
 

旧暦1231日(今年には213日):「除夕」「年三十」=大晦日

大晦日の夜は、一家だんらんの大切な時で、一家の人たちがすべて集まって年越しのごちそう「年夜飯」に舌つづみを打つ。一晩中一睡もせず新年を迎える人も多く、これを「守歳」と呼びます。また、堤灯をつるし、五色の布を飾り、街中のあちこちで爆竹を鳴らし、花火を打ち上げ、旧正月を祝います。お備えの餃子を一家で包みます。このときの餃子は「元宝」という昔の金の形(船にお饅頭が乗っているような形)に包み、山盛り盛られた餃子はお金持ちになる意味をもち、更に餃子に綺麗に洗ったコインを包んでおき、一番先に食べ当てた人はその年金持ちになると言われています。餃子には新と旧が入れ替わる「更歳交子」という意味もあるようので、大晦日と正月の変わりの時刻、24時に食べます。餃子を食べる習慣は、12月、寒く耳も凍る様子を見た医者が、貧乏な人にも寒さを凌げる食事として考えられたとも言われています。その為昔の餃子の具は羊肉や唐辛子等体温を高める作用のある材料が使われていました。

( 院長の手作り餃子)餃子の皮

 餃子

出来上がった水餃子

旧暦 正月1日 初一

年始回り「拝年」を始める。親戚や友人知人、商売上の付き合いのある人々の家を訪問し、賀辞を述べます。名刺がわりの挨拶状(年賀状の原形)にめでたい言葉が書かれた「拝牌」を渡し、子供たちに「紅包」を渡します。

〜挨拶の言葉いろいろ〜
「恭喜發財」 財産がたまるように恭しく喜びましょう
「萬事如意」、「五福臨門」、「新春大吉」、「五穀豊穣」、「財源廣進」、「財運亨通」、「金玉満堂」、「千金百順」 財を成し豊かになることから家族の幸せと、願い事がかなうように
「新年好」 良いお年を
「新年快楽」 楽しい一年を
「新年万事如意」 自分が思った通りの一年を
「新年心想事成」 自分は思う事が実現出来るように

旧暦 正月の二日目
親戚や親友、隣人への引き続き年始回り「拝年」を行います。正月には「破」、「苦」、「空」、「割」、「砕」、「終」、「絶」、「亡」、「失」などが縁起の悪い言葉は口にしてはいけません。
結婚して家を出た娘たちが両親の家へ戻ってくる日でもあります。新婚の場合は、その夫も贈物をもって一緒に顔を見せます。

旧正月五日目 初五・破五 福の神の誕生日
酒肴を並べて、福の神を迎えます。お供え物は祭壇から下げられ、いつもの生活に戻る日です。
昔の習慣では、農暦の12月23日から、正月の15日までは「大年(新年を迎える期間)」とされていますが、本当の「新年」は、大晦日の日から新春の初五(農暦正月五日)までで、この五日間は、「火」を点けず、「鋏み」に触れず、「包丁」にも触らない生活をします。伝説によると、火をつけて料理を作ると「火事の災」にあい、鋏みを使うと「口喧嘩の災」にあい、針で裁縫をすると「目の災」にあい、包丁を使うと「出血の災」にあい、又、ゴミを捨てずに「宝を貯める」とされていますが、一年間苦労してきた家庭の主婦を休ませるという意味もあります。
「破五」の意味は、この日を過ぎればすべての禁固が解禁されて、本当に新しい春を迎え、新しい年が始まるとの意味です。この日を迎える為、北方の多くの家庭では餃子を作り、又わざわざ何個かを破って「破五」を迎えるのです。「初五」の日は新春の始まりだけでなく、「財神(財産を配る神)」の誕生日とも言われています。

旧正月1月15日:「元宵節
正月最後の行事が15日の元宵節」です。15日の朝、手作り元宵を家族が一緒に食べます。そして、お正月は終わります。

   院長 中医師 林 暁萍

中国医師/武庫川女子大学非常勤講師/中国遼寧中医薬大学 客員教授

患者様のつらい気持ちをわかって心がこもった治療は大切ですが、豊富な医学知識、確かな技術により病気をしっかり治してあげることも大切です。だから、私は常に最新の医学知識と医術の勉強を努力しています。誰にも言えない身体の悩みがひとりで抱えないで、ぜひ一度、ご相談してください。

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記事が2012.No8 医道の日本に掲載された

記事が2017.No.5 医道の日本に掲載された

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