漢方に知恵袋−2
1月23日のブログに続き、今日には漢方の知恵袋-2です。
底冷えのする日が続く冬本番。寒さが苦手な人にとってはつらい季節ですが、中医学では、冬こそ体調を整える大切な時期と考えます。冬場の体質は春からの花粉症の予防にもつながるので、今から積極的な養生を心がけましょう。
血虚(けっきょ)タイプ(とくに女性)
主な症状 めまい、顔色が白い、艶がない、動悸、不眠、精神の不安定、月経不順、月経の量が少ない、白髪、脱毛、皮膚の乾燥、手足の冷え、舌の色が淡いなど。
血の不足は大敵 体を冷やし、体力の低下に
栄養素を豊富に含む「血」は、全身の臓器や組織に栄養を運ぶ、潤いを与えたり、体を温めたりする役割を担っています。また、「心」を養い、精神を安定させる働きを持っています。この血が不足すると、臓器や各組織は栄養失調の状態に。結果、疲労感や不眠、皮膚の乾燥、手足の冷えなどの症状が現れるようになります。女性の体は、月経のたびに血が不足しがちになるので注意が必要です。血虚の状態は婦人科の病気やお肌のトラブルにつながることも多いので、特に注意しましょう。
食の養生 以下の食物をよく食べると、血液を補う効果があります。
○なつめ ○竜眼肉 ○うなぎ ○黒砂糖 ○クコの実 ○レバー ○スッポン ○卵 ○ほしぶどう ○鶏肉
よく使われるツボ−曲泉、脾兪、血海、足三里、三陰交など
よく使われる漢方薬−当帰芍薬散など