ヨモギ(蓬)についてのお話

6月22日晴れ

当院にはお灸をよく使われている、特に冷え性の方に。その原材料はヨモギです。

ヨモギ.jpgもぐさ.jpg夏(58月)に、よく生育したヨモギの葉を採集し、臼で搗(つ)き、篩にかけ、陰干しする工程を繰り返して作られたものをもぐさという。そのもぐさをお灸として使われている。 

ヨモギはいろいろの作用があり、ヨモギ湯は、鎮痛作用や肩こりを解消する作用があると、昔から知られています。

中国で「艾葉(ガイヨウ)」という名が付き、漢方薬としても用いられています。「艾(もぐさ)」という字は「無くなる」という意味で、病気をなくす薬という意味があります。中国では古くからヨモギを虎に見立てて魔除けにする風俗があり、これは病を治すとされ、陰暦の五月五日、鶏が鳴く前に艾を採集して玄関にかけます。

日本でこれが始まったのは江戸時代(文政五年)で、コレラを防ぐための魔除けとして玄関にかけました。 

ヨモギの効能

≪東洋医学的な効能≫

除湿止痒→皮膚の湿疹を収め、痒みを止める

散寒止痛→寒気を追い払い、痛みを止める

温経止痛→腹部を温めて不正出血を止める

灸百病 →ヨモギを棒灸にしてより多くの病気に効果がある 

≪現代の研究より≫

アレルギー反応を抑制する作用 → ヨモギの精油はアレルギー反応を抑制する。

利胆作用 → ヨモギの精油は胆汁の排泄を促進する。

抗菌作用 → 広範囲の抗菌作用がある。

喘息抑制作用 → ヨモギの精油は喘息を収める。

抗凝血作用 → 生ヨモギには凝血作用のある血小板を抑制する働きがある。 

≪家庭療法への応用≫

慢性肝炎 → ヨモギ20グラムを煎じて飲む。

皮膚の痒み・体癬・湿疹 → ヨモギ30グラムを濃く煎じて、液を患部に塗る。あるいは250グラムで薬浴する。

生理痛 → ヨモギ15グラムに適量の水を加えて卵2個を煮て、卵とスープを食べる。

胃の冷え痛み → ヨモギ6グラムを煎じて頓服。

イボ → ヨモギで患部をこする。イボが脱落するまで毎日数回行う(一般的に3〜10日で効く)