2014年4月2日
寒い冬も終わり、いよいよ穏やかな陽気の春が到来。店先にも初物の野菜が並び始める頃です。毎日の食生活で欠かすことのできないのが「野菜・くだもの」。身近な存在でありながら、私たちはその大切さをあまり理解していないのかもしれません。
季節ごとに「旬」の野菜・くだものを食べる
◎野菜・くだものは身体にどのような働きをするのでしょうか。
食物には栄養の他に、身体の機能を整える役目もありますが、なかでも野菜・くだものはビタミンやミネラルが多く含まれていたり、豊富な食物繊維が腸内環境を整えるのにも役に立ち、腸内を健康にすることで体全体の免疫力アップに繋がります。
野菜・くだものの色や香りには、ポリフェノール、カロテイド、リモノイド、硫化アリルなど「フィトケミカル」と呼ばれる成分が含まれています。強力な抗酸化力や健康に良い作用があることがわかり、注目されていることから生活習慣病予防は、野菜・くだものを彩りよく食べることが大切です。
日本ではハウス栽培などで旬を問わず、野菜・くだものを購入することができますが、やはり春には春の、夏には夏の、「旬」の野菜・くだものを食べる事をおすすめします。旬のものは味わいが深く、栄養価が高く、値段も手頃になるので、身体に優しく家計にも優しいのです。
春に旬を迎える野菜は、フキノトウ、タラの芽、ウド、タケノコなど苦味や渋味を含んだ芽吹き野菜が多いのが特徴です。苦味や渋味の成分は老廃物を排出する働きがあると言われています。冬は過食や運動不足などで体重が増加する人も多く、脂肪を体に貯め込みやすい季節でもありますね。そんな冬に貯め込んだ体内の不要なものをデトックスしてくれるのが春野菜です。
◎おすすめの春の野菜・くだもの
○アスパラガス
アスパラガスは若芽なのですが、2〜3年もの期間をかけて根っこが大きくなるように育てられます。蓄積された栄養がギュッとつまったところで芽吹いた若芽が収穫されるので、とても栄養価の高い野菜です。
新陳代謝を活発にするアスパラギン酸や高血圧を予防するルチンも含まれています。
○春キャベツ
冬のキャベツに比べて、フワっとした巻きで葉は柔らかくみずみずしく、さわやかな甘みがあります。千切りキャベツやサラダなど生食が合います。
芽キャベツや結球しないタイプの芽キャベツ・プチベェールも春が旬。軽くソテーして食べるのがおすすめです。