2013年2月18日
冬のスタミナ野菜「ニラ」の効能
ニラはビタミンB1の吸収を高めるアリシンを多く含んでいる。ねぎ類と栄養価は似ていますが、ビタミンAを豊富に含むのがニラの特徴です。からだを温める効果がありますので、冬の寒い季節には積極的に食べたい野菜です。常食にすれば、冷え症や神経痛に有効な食品でもあります。
最近では、体内の毒素を封じ込める働きがあるケルセチンにより、デトックス(解毒)効果も認められています
*東洋医学的効能*
健胃・・・胃腸の機能を活発にする
補肝腎・・・肝臓と腎臓の働きを高め、腰と膝を丈夫にする
固精壮陽(種子)・・・腎の機能を高め、生殖機能を強くし、精液漏れを防ぐ
安五臓・・・五臓を温め各機能を回復させる
温中理気・・・胃腸などを温め、気の巡りを改善する
*現代の研究より*
生殖機能を高める作用・・・種子の方が葉より強い作用を持つ
血液循環を良くする作用・・・冷えを改善し、血液循環をよくすることが判明しました
抗菌作用・・・ニラは緑膿菌ある程度の抑制効果がある
*栄養素の上手な摂り方*
ニラには中国語で別名「起陽草」(陽気を起こす草)があり、古くからスタミナのつく野菜として扱われてきました。それはニラにビタミンB1の吸収を促進するアリシンがあるためで、豚肉、胚芽米、レバー、タラコなどビタミンB1を多く含む食材と一緒に摂るとよいでしょう。粘膜、皮膚に良い油溶性のBーカロチンを摂る目的の場合は油を使って調理することが大切です。消炎止血には生の汁が良いでしょう。煮るとミネラルやビタミンC等の50%〜70%が溶出しますので、加熱する時間は1〜2分程度にしましょう。