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伝統的な東洋医学の(中医学)の治療法のひとつとして、漢方薬があります。
古くから、自然界のなかに薬効を持つ植物や動物、鉱物があることが知られていました。東洋医学では、こうした薬効のある天然物を調剤のために加工したものを「生薬(しょうやく)」と呼び、漢方薬は「さまざまな効用を持つ、複数の生薬を組み合わせること」によって作られます。
中でも植物の根や樹皮、葉、種子、果実などは最も多く使われ、生姜や胡麻など日頃よく使われる食材も生薬として利用されています。
漢方薬は西洋医学の薬と比べて副作用が少なく、人それぞれの体質や症状に合わせて生薬を配合することで、より効果的なものに調整できます。そのため、同じ症状がある場合でも、人によって異なる漢方薬が処方されることも多いのです。
一方で、西洋医学で処方される薬は、ある症状や病気に対して強い効果を持ち、原則的に単一成分で作られています。
これらの大きな違いとしては、漢方薬では病名がつかない不調すなわち「未病(みびょう)」にもアプローチできるという点があげられます。
漢方薬の種類
〇煎じ薬
漢方薬の基本製剤で、生薬をそのまま使い、じっくり煮だした液をそのまま服用します。
〇粉薬
生薬を紛状にしたもので、一般的に白湯やお水で服用します。煎じる手間がないためすぐに服用ができ、速効性もあります。
〇錠剤
生薬を粉末にし混ぜたものに、ハチミツなどを加えて丸く練り固めたものです。こちらも一般的に白湯やお水で服用します。他の剤形よりも長期保存ができ、また薬効も緩やかで持続性もあるといわれています。
他に、内服薬だけではなく外用剤もあります。「軟膏剤」は、生薬をゴマ油などで抽出し、ミツロウ・ワセリンなどで半固形にしたもので、患部に塗布します。
漢方薬にはドラッグストアなどで市販されているものもあります。これらは、多くの場合、一般的な症状に対して多くの人にマイルドに効く処方内容になっています。そのため、比較的軽い不調の場合に手軽に使用できるのがメリットだといえます。
漢方薬の服用方法
原則として、食前か食間の空腹時に飲みます。胃腸が弱っているときや、空腹で服用すると具合が悪くなるとき、飲み忘れたときは食後に飲んでもいいです。特別な指示があるとき以外、4時間以上は服用の時間を空けるようにします。
漢方薬の服用後、すぐにカフェインの多いお茶やコーヒーなどの刺激物をとるのは避け、できるだけ30分以上たってから飲むようにします。
漢方薬と西洋医学の薬をうまく組み合わせるとよい場合もありますが、一緒に飲むことができないものもあります。飲み合わせる場合は必ず医師や薬剤師に相談し、併用する場合はそれぞれの服薬方法をしっかり確認しましょう。