更年期障害と中国鍼灸/はり/東洋医学

イラスト(先生).JPG当院には大勢の婦人疾患の鍼灸治療の方が通院しています。その中に更年期障害の方も多いです。鍼灸治療の適応症の中で婦人疾患は当院の最も得意な分野の一つとして挙げられます。更年期障害に対する鍼灸治療は、ホルモンバランスの変調を防ぐことが大切なので、卵巣機能をある程度維持し、ソフトランディングさせること目的とした鍼灸治療を行います。

女性ならだれでも避けて通れない「更年期」は女性が閉経の前後約10年間を指します。更年期の症状は、性成熟期から老年期への移行期で、卵巣機能が衰え女性ホルモンの分泌が減ることによる症状が多様です。ほてりやのぼせの症状はなんと7割以上の女性が経験するとされています。また、うつ状態、頭痛など様々な症状が出ることもある。このような更年期障害の症状は個人差が大きく、中には日常生活に支障が起きるほど重い症状で苦しむ場合もあり、治療の必要な女性は20%〜30%だと見られています。 


更年期障害とは

閉経前後の40代半ばから50歳代半ばまでの女性は、加齢に伴い卵巣機能が落ち、卵巣で作られる女性ホルモン量が急激に減り、このホルモンの不足は、自律神経、脳、骨、血管などにも作用し、さまざまな症状を起こし、これを女性更年期障害と呼ぶ。更期障害の症状が出るのは女性全体の75%ぐらいです。

西洋学には、更年期におこるものの中で、一般的な診察や検査所見では異常が見つからない自律神経失調症を中心とした不定な症状を訴える状態とされ、「更年期症候群」や「更年期不定愁訴(不特定な訴え)」などとも呼ばれています。自律神経異常あるいは心因性によって発症する性腺機能の変化が原因で、視床下部の神経活動に変化をもたらし、神経性代謝性の様々な生体変化を起こすと考えられている。

症状では様々ですが、主に以下の症状を見られます。

血管運動神経系:のぼせ、ほてり、動悸、異常な発汗
知覚系・運動器系:肩こり、皮膚のかゆみ、皮膚や粘膜がカサカサしてくる
精神神経系:頭痛、めまい、耳鳴、不眠、うつ状態や情緒不安定
消化器系:悪心、食欲不振、便秘、下痢
泌尿器系・生殖器系:頻尿、排尿時痛、不正出血
その他:むくみなど、冷え、倦怠感

自覚症状以外:骨粗鬆症、脂質異常症、動脈硬化など

 


西洋医学の治療                          

対症療法を中心に行われています。主に。ホルモン補充療法(HRT)や自律神経薬、向精神薬などが使われています。

 

東洋医学では

更年期障害の基本的な発病機序は、天癸」の満ち欠けです。「天癸」とは男女の性機能の成熟と衰渇の指標で、人体の成長、発育を促進し、月経、妊娠を維持する機能と定義されています。「天癸」が急激に枯渇することによって症状の悪化をもたらすと考えられています。すなわち、生前に父母から先天の気として受け、生後は、後天の気と相まって、盛んになってくる。これは、とりわけ腎とのかかわりが強く、人体の生長、発育、生殖機能を促進する物質であり、男女の精と血を産生する生理活動にかかわる物質であるのです。これはすなわち、肝腎の精血のことを指します。加齢により肝腎の精血が衰弱するに従って衰えた時には、必ず人体にある程度の影響(陰陽のアンバランス、あるいは五臓の関係の失調等)を及ぼします。もし、その影響が生理的な適応閾値を越えると、「更年期障害」などの機能的な疾患を引き起こす原因となります。

症状では 月経不順、眩暈、心悸、心煩、イライラ、怒り易い等を特徴とする。

 

大きく次の二つのタイプに分かれます。

肝腎陰虚−月経量少、顔面紅潮(のぽせ)、手足心熱(ほてり)寝汗、眩暈、口乾、皮膚乾燥、怒り易い、耳鳴、腰や膝だるい、便秘、舌紅、苔少、脈細数。

脾腎両虚−月経量多、色淡い、顔色に艶がない、精神不振、寒がり、食少、軟便、脱力感舌淡、苔少、脈細


鍼灸治療では                                

更年期障害の不定愁訴の例としては、頭痛、眩暈、不眠症、肩こり、腰痛、食欲不振など様々です。しかし、東洋医学はその原因をただひとつと考えます。それは天癸の満ち欠け、すなわち肝腎陰虚または脾腎両虚(陽虚)です。その考えに基づいて、肝・腎・脾に渡る治療方法は単純に一つ一つの症状の治療を行うよりも、治療効果は高いと考えるのです。

また、鍼治療は全身状態を診る総合的治療ですので、多様かつ一定のパターンによらないで変化する諸症状に対して、症状に合った対症療法を行うことができます。個々の体質や症状を把握し、患者さま個々の症状によって治療方針を立てるキメの細かい治療を行われます。肩こりや頭痛などに対しては鍼灸治療の特有な即効性がありますが、副二次的な治療効果で自律神経調整作用や女性ホルモンの分泌促進作用も期待できます。しかも更年期障害の主な症状である、のぼせや冷え性にも効果はあります。

ただし、鍼灸治療の効果は100%ではありません。特に重症の更年期障害の方には、病院の専門医の治療して頂きながら、鍼灸治療を併用して頂くことにより相乗効果が認められます。更年期障害に現れる様々な愁訴を鍼灸治療で少しでも取り除くことにより、更年期障害を快適に乗り越えられます。 

                      

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