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臓腑弁証とは,各臓腑の生理機能にもとづき,疾病において現れる各症状を分析し,帰納を行い,その病理機序を明らかにして,病変部位を判断する方法である。中医学には数多くの弁証方法があるが,どの方法においても,疾病の部位を明確にするためには臓腑という視点が必要となる。例えば八綱弁証の1つに陰虚証があるが,これは・肝・腎・という各臓腑に生じる病証であり,治療においてはどの臓腑の陰虚なのかを明確にしなければならない。臓脈弁証は,臨床上きわめて実用性が高く,弁証体系にあっては重要な位置づけがなされている。
 臓腑間および臓腑と各組織器官とのあいだには密接な相関関係かある。したがって,臓腑弁証を行う場合には,一臓一腑の病理的な変化を見るだけでなく,臓腑間の関係と影響にも注意しなければならない。
 臓腑弁証には,臓病弁証・腑病弁証・臓腑相関弁証の3つがあるが,このなかでは臓病弁証が臓腑弁証の中心的な内容となっている。臓腑間には表裏の関体があり,病理上もしばしば相互に影響しあう。

心・小腸病辨証 

虚証では長期に渡る病気や高齢、先天の気不足、思慮の過度により起こるものが多い。実証では痰阻、火擾〔精神錯乱の状態を起こす〕、寒凝、お滞、気鬱等が多い。

肺・大腸病辨証 

肺の虚証では気虚と陰虚が多く、実証では風寒燥熱等の外邪の侵襲や痰湿阻肺によりおこるものが多い。

脾・胃病辨証 

脾の病証には寒・熱・虚・実証があり、脾病では陽気虚衰による運化失調から、水湿や痰飲が内生したもの、統血機能が失調した出血の病証がよくみられる。胃病では受納・腐熟機能の障害、胃気上逆等がよくみられる。

肝・胆病辨証 

肝の病証には虚証と実証があり、虚証は肝陰、肝血の不足といった陰病の傾向が多く、実証では気鬱に代表される陽亢が多い。胆病の多くは実証で、口苦、黄疸、驚悸、不眠等といった症状があらわれる。

腎・膀胱病辨証

腎については、人体の成長・発育の根源であり、臓腑機能活動の中心とされる。腎の病症では臓が損耗する一方のため虚証が多い。膀胱病では湿熱証が多く見られる。

臓腑兼証

人体の各臓腑間は生理上も密接に関係しているため、ある臓腑が発病すると他の臓腑も影響を受ける場合がある。同時に二つ以上の病証がみられるものを臓腑兼証という。 

   院長 中医師 林 暁萍

中国医師/武庫川女子大学非常勤講師/中国遼寧中医薬大学 客員教授

患者様のつらい気持ちをわかって心がこもった治療は大切ですが、豊富な医学知識、確かな技術により病気をしっかり治してあげることも大切です。だから、私は常に最新の医学知識と医術の勉強を努力しています。誰にも言えない身体の悩みがひとりで抱えないで、ぜひ一度、ご相談してください。

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記事が2012.No8 医道の日本に掲載された

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