9月22日
今日は中国旧暦の八月十五です
旧暦8月15の日を「中秋節」といいます。西暦では9月の下旬ころにあたります。今年は22日です。
その日の月は一年の中で最も円に近く(満月)、最も明るく美しい月といわれ ます。 中秋節は春節に次ぐ大節句で、「仲秋の名月」を観賞することは唐の時代 から盛んになっています。また、中秋節は秋の収穫を祝って地の神様を祀る日で もあります。
旧暦の8月に入ると、デパートでは様々な月餅(ゲッペイ)が並びます。一日一日 と円くなるお月様と見比べながら、人々は月餅を買って中秋の夜を待つのです。 十五夜になると、家族そろって、ご馳走を食べたり、お酒を飲んだりして、美し いお月様と家族の団欒を楽しみます。そして、月餅と月果(丸い果物:梨、西 瓜、リンゴ、桃、葡萄)を供えます。
中秋のお酒は「桂花酒」。木犀の花の香りがほんのりと漂うこのお酒のアルコ- ル 度は15度とわりあい弱く、甘口で老若男女誰の口にも合うので、月見の一家団楽 にむいています。
月見をしながら、昔の文学家が作った月を詠う詩句を思い出して、味わいます。 例えば、宋代の文学者で詩人の蘇東坡は、詩の中でこう詠っています
人有悲歓離合(人には悲しみや歓び、出会いや別れがあり)
月有陰晴圓缺(月には晴れや曇り、満ちる時と欠ける時がある)
此事古難全 (昔からすべて完全なものはない)
但願人長久 (ただ遠く離れていても永久の無事を祈り)
千里共蝉娟 (共に美しい月をめでよう)