2012年2月21日
当院には不妊症を治療するため来院の方が多いです。
西洋医学的な原因はわからない方が多いようですが、そうすると、冷えは原因だと思い方が多いでしょう。ところが、冷えだけではなく多飲や過食も不妊の原因になるのがご存知な方が多くないでしょう。
東洋医学では不妊症を、体の中で生命力を作り出す腎の働きが低下したために熱が不足して身体が冷え、気や血の流れが悪くなると捉える。このため、腎を温めることが治療の基本となる。
しかし近年は、逆に熱がこもって不妊になる女性が増えている。栄養を過剰に摂取したり夜更かしをしたりすると、体内に熱がこもり、血や津液が消耗され不足した状態になる。すると月経周期が乱れ、悪化すると無月経になって妊娠しにくくなるのだ。不妊治療で使用する黄体ホルモン剤には、熱をもたらすものが多いため、熱がこもって不妊になっている女性がこうした不妊治療を受けても、悪循環になることがある。
東洋医学的な鍼灸治療が有効なことが多いですが、このように不妊症は、鍼だけで良いから、お灸の必要はありません。なので、不妊の治療にも東洋医学の弁証(タイプ−に分ける)がとても大事なことです。