中国鍼で、なんですか?日本鍼の違いは?
【林院長より】
患者さんから中国鍼と日本鍼とはどこが違うのとよく聞かれてます。
日本の鍼灸は戦後、医師法の改正によって“鍼医”ではなく“鍼灸師”となってしまった。安全面が重要視され、浅めの鍼が浸透した日本の鍼灸業界。もともとの医術は日本で失われつつである。
中国鍼灸は医学の教育を受けた医師による治療を行い、知識の幅も、立ち場も日本の鍼灸師と違い医師が病気の治す治療を行います。なので、中国鍼の効く原因が決して太い、長いではなくて、医術であることである。
また、治療についても違いがあります。
中国鍼灸では「辨証治療」だが、日本鍼灸の主流が「局部選穴」こと。
「辨証治療」とはお一人一人の体質、症状に合わせた治療を行い 、タイプを見わけ選穴すること。つまり,根本的な治療です。例えば歯の痛みだろうが、胃痛だろうが、足の痛みだろうが現代医学ではのすべて痛み止め使うような一律治療でなく、それぞれ治療法を変えるのが辨証治療です。
「局部選穴」とは、症状があるところに鍼をする。つまり、対症療法です。例えば肩が痛みがあれば肩の周りだけツボをとることです。