当院には大勢の眼精疲労および他の眼科疾患の患者が通っています。眼精疲労は鍼灸適応症の一つであり、特に目の周りの運動筋肉の調節機能低下によるものは鍼灸治療でいい効果を得られます。放置すれば、肩こり、頭痛などになるケースが結構多いです。眼精疲労に治療には目の周りに鍼の必要があるため、高度の医学知識と熟錬の手技が必要である。当院は眼科疾患の鍼治療できる数少ない鍼灸治療院です。重度な眼精疲労、緑内障、ドライアイ、加齢黄班変性症、視神経炎など眼科疾患の針灸治療についてお気軽にご相談をください。
┃眼精疲労とは
目の長時間使用による目の疲労のことを指す。近年はコンピュータ画面を見る仕事が急増しているため、眼精疲労を訴える人の数が増大している。眼精疲労の主な自覚症状は目に関するものとして、疲れによる充血、かすみや視力の低下、眼球の脹痛、目が疲れやすいなど。また目以外でも、頭痛、胃痛や食欲不振、などが起こることもある。ひどい場合は目の裏側まで強い痛みや吐き気がする。さらに進行すると、イライラや不安感、抑うつ、といった自律神経の症状へ発展することもある。
軽い眼精疲労なら、自分でマッサージしたり、体操したりして、また、ゆっくり休めば回復できるが、ひどい場合には治療が必要である。
┃眼精疲労の原因
西洋医学では眼精疲労の原因はほとんどコンピュータ、テレビ、読書など目の酷使により起きたものだと考えられているが、実は原因が様々である。 主な原因は以下通りです。
◎目の酷使による眼精疲労
読書やテレビゲーム、パソコンなど長時間同じ距離を見続ける疲労。眼精疲労の中に最も多いタイプである。
◎眼科疾患による眼精疲労
ドライアイ、緑内障、白内障、網膜症など疾患から起こる眼精疲労。
◎調節性による眼精疲労
遠視、近視、老眼、斜視、複視など、物に焦点を合わせる目の調節作用が低下し、起こる眼精疲労。
◎精神的なものによる眼精疲労
慢性疲労、過労、睡眠不足、ストレスなどによる眼精疲労。
◎慢性疾患による眼精疲労
低血圧、更年期障害などほかの疾患による眼精疲労。
┃眼精疲労の症状
主な自覚症状は目が疲れによる充血、かすみや視力の低下など。また目以外でも、身体の痛み、胃痛や食欲不振、便秘などが起こることがあります。ひどい場合は目の裏側まで強い痛みや吐き気をもよおすほどです。さらに進行すると、イライラや不安感、抑うつなど自律神経の症状へ発展することもあります。
┃東洋医学では
眼精疲労が中医学の‘五労’中の「肝労」に相当すると考えられている。肝は目に開竅しており、肝血が目を養っている。また、腎精と肝血とは相互的に滋養する関係にあり(所謂、‘肝腎同源’‘精血同源’)、眼の重要な栄養物質であり、したがって、眼精疲労は肝腎密接な関係にある。目の使いすぎすると、精血が不足になって、目への精血の供給に間に合わないため、眼精疲労が引き起ると考えられている。
眼精疲労と鍼灸治療
眼精疲労は鍼灸適応症の一つです。特に目の周りの運動筋肉の調節機能低下によるものは鍼灸治療でいい効果を得られます。
治療原則:精血の不足を補い、また局所の経絡の循環を改善する。主に足少陰腎経、足厥陰肝経穴を取穴する。針にて補法を施す。局所には優しい軽刺激を与える。
局部取穴:精明、内精明など
遠隔取穴:風池、肝兪など
必要に応じて、耳針を配合します。
眼精疲労の保健や予防
職場や日常生活に工夫をすれば、眼精疲労を予防することができます。ぜひ、根性を持って続けてやってみてください。 ◎目を休め、コンピュータやテレビを見る場合には1時間ごとに1回10分ほど目を休ませること。 ◎作業環境の整備(画面からの距離を十分とる、画面への室内光の写りこみをなくすなど)を整えるようにすること。 ◎時々遠方を見ることも有効な場合がある。
目の簡単のつぼ押す
①親指を耳の下のツボ(翳風)に当て、示指または中指を眉毛の内端(攅竹)に置き、攅竹から下にかけて8回揉む。
②示指を目の内側の先にあるツボ(精明)に移し、上下8回圧す。
③瞳孔の真下にあるツボ(四白)に示指を置き8回押す。四白は神経の通っている部位で、押すと非常に気持ちがよい。
④眉毛外側端と外眼角との中央から後へ1寸の陥没部に示指を置き8回揉む。
⑤両方の眉毛の中央にある印堂に示指を置き8回圧す。
⑥眉毛の内側から外側にかけて8回マッサージするように撫でる。
⑦両手の合谷(手背の第1、第2中手骨の間、第2中手骨より)を8回押さえる。
目の疲れを取る眼球体操
眼球体操は眼球とその周辺の血行を良くし、緊張してきた毛様体筋を柔軟にします。疲労を回復させる働きがありますのでぜひ、やってみてください。
①目を閉じて、心静に・・・1分間。
②目を閉じて、眼球は左右ゆっくり・・・20回。
③目を閉じて、眼球は上下ゆっくり・・・20回。
④目を堅く閉じて、3秒、パット開ける・・・10回
1〜 4までを寝る前と目の疲れた後毎日続けましょう。
食療法
◎枸杞陳皮汁
枸杞子10g、陳皮3g、大棗(なつめ)8個、蜂蜜適量/1日
[製法と用法]枸杞子、陳皮、大棗を適量の水に入れ、弱火で20分間位煎じて汁を取る。その汁を2回 分に分けて適量の蜂蜜を加えて飲む。
◎胡桃胡麻牛乳
胡桃1500g、黒胡麻500g、牛乳80ml
[製法と用法]①胡桃を黄色まで、胡麻を乾燥まで炒めてから細かく潰させる。
②80mlの牛乳に①の8gを入れて飲む。1回/1日。
◎枸菊明目茶
枸杞子15g、菊花10g、緑茶3g/1日
[製法と用法]上記分量のものを適量のお湯に入れ20分間後にお茶の代わりに飲む。
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