当院には大勢の顎関節症の方が通ってきています。顎関節症は鍼灸治療の適応症です。はりとおきゅうが刺激された顎関節の周りの組織の炎症を抑えることで、腫れを取ったり、痛みを緩和したりすることができます。
|顎関節症とは
開口運動に障害をきたす、開口・閉口時に痛みが出現するものと言う。患部を安静にする、問題のある生活習慣を改善するなどで自然に治る軽症のものから、症状もめまいや痛みなど全身に及び、開口障害により食事の摂取が困難になる精神的にも影響を受けるなど、日常生活に支障をきたすほどの症状に苦しむ重症の患者さんも見られる。そして、一見で顔の両側が対称しない、特に開口運動したとき、顎関節が病側に偏り、美容上に大きな影響が与える。 発症は男性に比べて女性が約2〜4倍と多く、中でも若い女性が中心です。鍼灸により本病の治療効果が非常に優れている。
|成因では
従来はかみ合わせが悪い、過度の伸展、慢性疲労による炎症が主な原因と考えられていたが、現在は顎関節とその周囲の筋肉や神経系の障害と捉られており、精神のストレス、歯ぎしりなどが顎関節症になる要因であると考えられている。さらに女性が多発なので、女性のホルモンとの関係もあると考えられます。
|症状は
あごが鳴る、口が大きく開かない、あごが痛いのが顎関節症の三大症状といわれるが、重症の場合には眩暈、耳鳴、聴覚障害など症状も見られる。
|西洋医学的治療
1.顎関節の安静を保つ、消炎鎮痛薬・筋弛緩薬などの投薬を行う。
2.理学療法(電気刺激、超音波など)
3.変形が著しい場合は外科療法を行う。
|東洋医学では
当病の病位には顔面の三陽経にある。風寒の邪気が諸陽経に犯し、寒邪が収引を司るため、寒邪により三陽の経筋の攣急を起こし、または、憂鬱と怒りにより肝の疎泄機能の失調、気血の上逆になるため、顔面の三陽の経筋の気機が紊乱(みだれ)をきたす、または、先天の不足、腎気の不充で、筋骨の栄養を失うことにより本病となると考えられている。
|顎関節症と鍼灸治療
治療原則としては三陽の経筋の気機が乱れの調節をはかる。また局所の経絡の循環を改善する。主に足陽明胃経、足厥陰肝経穴を取穴する。針にて平補平瀉法を施す。局所には少し強い刺激を与える。
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Posted by 鍼灸ニュース on Apr 29, 2020 7:00:00 AM
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