当院では大勢の肩こり(肩凝り)の方が通ってきています。肩こりに対する鍼灸治療に力を入れており、長い間様々な肩こりを針灸治療してきました。伝統的な鍼灸治療法によりよい効果が得られます。また、当院では院長が長期間の臨床経験と研究で生みだした独自の治療法で、肩こりの方にとって常に一番よい治療を提供します。特に慢性肩こりや頑固な凝りは良い効果が得られることが多いです。
┃西洋医学では
肩凝りとは、項部から肩甲間部に及ぶ範囲の詰まったような、強ばった不快な感じを総称したものです。場合により痛みや圧痛を伴うこともある。肩こりは、普段の生活の中での単純な疲労として最も日常的に見られる症候ですが、頚椎疾患をはじめ、耳鼻科、眼科、歯科疾患、さらに内科疾患からいわゆる不定愁訴(更年期障害、自律神経失調症)にいたる様々な病気の愁訴として訴えられることがある。
成因とは
姿勢が悪い、同じ姿勢を長時間過ごすなど原因で肩部の筋肉が緊張し、硬くなることで、その部位の血流が悪化し、筋肉活動を行なうためのエネルギー源であるグリコーゲンが不完全燃焼を起こし、疲労物質(乳酸)が大量に発生し、筋肉内に留まり代謝することが出来なくなることで発生すると言われる。血流不足、血行不良が原因とされる。
治療は
病院での肩こり治療は、投薬としては消炎鎮痛剤・筋弛緩剤・鎮静剤・抗うつ剤・ビタミン剤等、外用薬としては塗り薬・はり薬・湿布薬等が用いられます。また、頚の牽引法・電気的な温熱療法等の理学的療法も行なわれます。頑固な肩こりに対しては神経ブロックによる麻酔的治療も行われます。投薬と神経ブロックは副作用に要注意です。
┃東洋医学では
肩こりの原因とは
風寒による肩凝り
風寒の邪気が太陽・陽明経に侵入し、営衛の運行が阻害され、頚肩部の経脈が拘急すると肩凝りが起きる。
寒湿による肩凝り
寒冷と湿気の多い環境での居住・労働を契機として、身体に侵入した寒湿の邪気が陽気の運動を阻害するために肩部の筋脈が温養されないと肩凝りが起る。(環境に湿気が高い日本には肩こりの人が多く見られる)
肝陽亢進による肩凝り
ストレスなどの精神的要因で肝の疏泄機能が失調し、肝気鬱結に陥り、この鬱結状態が緩和されずに肝鬱化火に発展し、さらにこの肝火が肝陰を消耗し、肝陽上亢に陥れば(陰虚陽亢)、亢進した肝陽が頭頚部に上衝し肩凝りが起る。また、房事過多などにより腎精を消耗し、肝陰不足に拍車をかけると肝陽上亢が更に重篤になる。これも本タイプーの誘因や増悪因子の一つです。
お血による肩凝り
長時間の不良姿勢や外傷などにより、肩部局所の気血運行が悪化し、気滞血おを生じて肩凝りが起る。
肝血虚による肩凝り
肝は筋を主る、眼精疲労や病後・産後で肝血を消耗し肝血虚に陥り、このために肩頚部の筋肉や経絡を正常に栄養できず肩凝りが起る。
タイプ別の症状は
風寒タイプ
主症:肩凝りが強く、風寒に当たると増悪、拒按、局部の冷感など。
寒湿タイプ
主症:肩の重感・冷感、温めると緩和、雨天時に増悪。
肝陽亢進タイプ
主症:肩凝り、局部脹感、イライラ、怒りっぽい、眩暈などを伴う。
気滞血おタイプ
主症:肩凝り、脹痛または刺痛、局部お血斑や細脈が見える場合がある。
肝血虚タイプ
主症:肩凝り、眼精疲労、目のかすみ・乾燥感など。
治療は
肩こりは鍼灸適応症のなかで最も多く見られる疾患の一つです。どこの鍼灸院でも肩こりの方一番多いではないかと思います。つもり鍼灸治療は肩こりによく効くとうことでしょう。鍼灸治療は日常的な身体的、心理的疲労に起因する肩こりです。首の後ろから肩にかけて緊張し硬くなっている筋肉が第一の治療箇所となります。精神安定や自律神経調整などの治療が必要な場合もあります。普通の鍼灸治療で解消しないような頑固なこり症は、パルス通電ツボ療法(電気バリ治療)を勧めます。局所的に治療を三、五回程続けますと相当に頑固な超肩こりもほぐれます。
鍼灸治療
治療原則―活血通絡、疏筋止痛。
取穴―天柱、風池、秉風など。そして、タイプ別取穴して鍼をします。
耳針療法
取穴:肩、肩関節など
刺絡療法
肩・項部に細絡がある場合、細絡に刺針し、少し血を出す、肩凝りが軽快する。特におっ血タイプに適応する。
灸療法
肩井、天宗、大椎、肩外兪、肩中兪、条口に5壮ずつ施灸する、特に風寒や寒湿タイプの肩凝りに効果的である。
養生法と食事療法
*血行改善に役立つ栄養素と食品 ビタミンE 、かぼちゃ、モロヘイヤ、ナッツ類等
タラコ、レバー、カツオ、マクロ、鶏肉等
*肝機能改善に役立つ栄養素と食品 タウリン さざえ、とこぶし、ホタテ、たこ等
ビタミンB1 豚肉、レバー、うなぎ蒲焼、糠漬け等
* 体質改善に役立つ栄養素と食品 クエン酸 、梅干、もろみ酢、オレンジ、レモン等
アルカリ性食品 野菜類、果物、海藻、キノコなど
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