┃白斑「尋常性白斑」とは
一般に「白斑」と呼ばれるものは「尋常性白斑」のことを指します。尋常性白斑とは皮膚の色素が白く抜ける疾患で、原因はまだわかっていませんが、特に甲状腺疾患などの自己免疫疾患が関わっているのではないかと推測されています。
白斑は生命に危険がおよぶことはありませんし、他人に病気が伝染することもありませんが、見た目の影響からかなりの精神的ストレスを感じることになります。
白斑やその他皮膚疾患でお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
┃白斑の症状
尋常性白斑では、皮膚の色が白く脱色する症状があらわれます。身体のどの部位にも脱色症状をみることがありますが、特に手や足、顔、唇などに初発症状をみることが多く、口腔内や鼻の粘膜、目の網膜にも脱色の症状が出ることがあります。患部の皮膚は、すべて重度の日焼けが生じるリスクがあり、衣服や日焼け止めで日光から保護する必要があります。
脱色の進行は、ある程度の段階で止まることもあれば、さらに全身へと拡大することもあります。
白斑は生命に危険がおよぶことはありませんし、他人に病気が伝染することもありませんが、見た目の影響が大きく、患者さんのQOL(生活の質)の低下や精神的ストレスを引き起こします。
┃白斑の原因
「メラニン」と呼ばれる色素の量によって皮膚の色が決まります。メラニンは、皮膚の表皮に存在する「メラノサイト」と呼ばれる細胞によって作られています。尋常性白斑では、何らかの原因でメラノサイトが減少または消失し、充分な量のメラニンが作られなくなることで発症すると考えられています。
尋常性白斑は、白斑の分布によって「分節型」と「非分節型」、その両型が発症する「混合型」に大別され、それぞれの分類によって白斑のあらわれ方や発症原因が異なります。
〇「分節型」では、ある一定の神経の支配領域(分節)に沿って白斑があらわれます。20歳くらいまでの比較的若い方に好発します。分節型の尋常性白斑の発症には、自律神経の異常が関与していると考えられています。
〇「非分節型」では、白斑の分布様式が神経の支配領域とは無関係にみられます。非分節型の特徴は、あらゆる年齢層で発症し、症状が進行性であるという点です。非分節型の尋常性白斑の発症には、自己免疫疾患が関与していると考えられていて、その中でも特に甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病など)の関連が高いと言われています。
〇「混合型」は非常に稀ですが、典型的な分節型がまずは発症し、数年以上後に非分節型が発症することがあります。
他にも白斑は、化学熱傷や日焼けなどに対する反応として生じることもあります。
┃白斑の治療
西洋医学では
尋常性白斑の原因はまだ明確ではなく、根治的な治療法が確立されていません。
そのなかで、治療の選択肢として外用薬や光線療法、内服薬、外科療法、その他(カモフラージュメイク療法など)があり、最も多いのは外用薬の使用です。しかし、いずれの薬剤も多少の副作用があります。光線療法は白斑の色素再生が可能になることが報告されており、16歳以上の患者さんに推奨されています。
中医学(東洋医学)では
中医学では古書の中に“白癜風”(はくでんぷう)という」記載があります。その原因によっていくつかのタイプを分かれてます。
〇ストレスなどにより臓腑の機能が失調して皮膚に栄養を与える気血が滞ることで、毛穴が閉塞して発症するものをおっ血タイプになります。
〇夏の暑い季節に、湿熱のために筋肉の隙間が滞り発散しないことにより発症するものを湿邪阻滞タイプになります。
〇体の虚弱者、手術後、貧血などの気血が不足するために肌膚の栄養が足りなくて生じるのを気血虚タイプになります。
鍼灸治療では
〇お血タイプ
治療法則 活血去お
取穴 尺沢、血海、気海など
〇暑熱タイプ
治療法則 清暑湿健脾
取穴 肺兪、三陰交、脾兪、中かんなど
〇気血虚弱タイプ
治療法則 補血行気
取穴 大渊、足三里、中かん 百会など
┃アレルギー性鼻炎鍼灸治療/中国鍼┃間質性肺炎鍼灸治療/中国鍼
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