|前立腺肥大症とは
前立腺は精液の一部を作る、男性だけが持つ臓器です。通常はクルミくらいの大きさですが、加齢により鶏卵以上の大きさになってしまうのが前立腺肥大症です。患者数は増加傾向にあり、現在では50歳以上の男性の2割近くにみられます。尿道を圧迫してしまうため尿が出にくくなったり、そのためトイレの回数が増えたりします。放置しておくと症状の悪化のみでなく、膀胱や腎臓などに合併症を引き起こすこともあります。薬や手術しても症状は改善されない場合は鍼灸治療により効果が発揮することが多いので早めに当院にご相談ください。
|前立腺肥大症の症状
主な症状は排尿障害、つまり尿の出方の異常で、次のような症状が現われます。
・尿の勢いが弱い
・尿が出るまでに時間がかかる
・尿をするのに力む
・途中で尿が途切れる
・トイレの回数が増えた(頻尿)
・夜間頻尿
・残尿感 など
|前立腺肥大症の原因
前立腺が肥大する原因はまだはっきりと解明されていません。しかし、男性ホルモンの働きが関与していることは間違いなく、加齢によって男性ホルモンを含むホルモンバランスが崩れることによって起るのではないかと考えられています。
|前立腺肥大の治療
西洋医学では
前立腺肥大症の治療には、大別すると薬物療法、手術療法、保存療法があります。
比較的症状が軽い場合はまず薬物療法を行い、前立腺や尿道の筋肉を弛緩させる薬や、前立腺肥大を起こす男性ホルモンの作用を抑える薬などが使われます。
薬物療法で十分な改善が見られない場合や、悪化して合併症が見られるような場合は、外科的手術が必要になってきます。主に内視鏡を用いて肥大した前立腺を切除するといった手術が行われます。
症状や合併症のない前立腺肥大症は治療の必要はなく、保存療法として生活指導や定期的な経過観察などを行います。多量の水分やアルコールの摂取は控える、刺激のある食べ物の制限、適度な運動、長時間の座位や下半身の冷えを避けるなどの生活上の注意は、前立腺肥大症の予防や症状緩和に役立ちます。
中医学(東洋医学)では
中医学では前立腺肥大症という病名はないですが症状から言うと「白淫」、「尿精」などに相当します。また、前立腺肥大症が「脾」「腎」と「膀胱」に関係あると考えています。脾臓の運化作用により水分を調節する、「腎」と「膀胱」が西洋医学の腎臓や膀胱のように水分代謝を調節する役割だけでなく、体力や免疫力などカラダの土台となる生命エネルギーをコントロールするという重要な役割も果たしていると考えています。普段、飲酒すぎ、甘いもの、辛いもの等を食べ過ぎると脾胃の機能が低下させ、水が身体に溜まり、湿熱が生じて気血の流れが悪くなる及び過度のセックスにより、腎の精気が弱くなり、元気が失って本病が起こると考えています。
鍼灸治療治療では
中国の古典医学書「針灸甲乙経」をはじめ沢山の古書の中に記載があります。現代中国の前立腺肥大の鍼灸治療は、1970年代以後になって重視されたと言われています。
治療法則 清熱利湿、補腎通淋
取穴 百会、中極、気海、陰陵泉、太谿、腎兪、次りょう
|体の養生養生も必要です
① 疲れをため込まない
② ストレスをため込まない
③ カラダを冷やさない・温める
④ 「腎」をサポートする食材でアシスト
≪補腎の働きがある食べもの≫
黒米 黒豆 枝豆 栗 ごぼう ぜんまい ブロッコリー プルーン ぶどう ブルーベリー うなぎ えび 貝柱 さざえ ししゃも すずき スッポン たい なまこ まながつお 鶏レバー 豚肉 羊肉
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