|当鍼灸院の坐骨神経痛の鍼灸治療
当鍼灸院では坐骨神経痛の方が大勢通ってきています。坐骨神経痛に対し痛み緩和、解消は鍼灸適応症の中で最も得意です。良い効果が得られることが多いです。当院の院長が長期間の臨床経験と研究で生みだした痛みに対して鍼治療法を行われています。手術する前や適当な治療法がない場合は鍼灸を試してみる価値があると思います。
|坐骨神経痛とは
腰椎の4・5番目の神経と仙骨の前面から出てきた臀部から大腿部及び下腿部に走行する人体では最も太い神経が何らか原因で刺激されてその神経の支配領域に痛みやシビレが生じることを言う。
|坐骨神経痛の原因は
坐骨神経痛の一番多い原因が腰椎椎間板ヘルニアと言われています。それから、脊柱管狭窄症、脊椎分離症、脊椎すべり症、脊椎腫瘍、及び脊柱管近傍への転移性腫瘍なども原因となります。坐骨神経は、運動神経、知覚神経、自律神経の繊維を含んでいるので、坐骨神経が障害時はそれぞれの神経症状が出てきます。
|坐骨神経痛の症状は
姿勢が変った時に突然腰部に強い痛みを覚え、これがお尻、大腿後面、下腿外側および後、足の外側に放散し、痛みのために動けなくなることがある。また、感覚異常(冷え、鈍感、しびれ)などを伴います。腰痛、下肢痛が単独にまたは合併しておこります。
|坐骨神経痛の西洋医学治療法
西洋医学では、坐骨神経痛に対して治療は腫瘍の原因では外科の手術治療が選択する。その以外は保存的治療法(安静、薬物療法、神経ブロック、理学療法など)です。薬物療法とは鎮痛薬・筋弛緩剤などの内服薬や座薬などありますが、なかなか効果が上がらない方も多いようです。また、最後の治療法としては手術する場合もあります。ここで問題になるのは、「痛み、しびれ」があるからといって、長期間に渡って鎮痛剤を服用によって副作用で胃腸を壊して、胃潰瘍になってしまう方も多いのが実情です。そこで、東洋医学は西洋医学で有効な手段がとれないときには、中国鍼灸をうまく利用すると道が開けることがしばしばあります。
|坐骨神経痛と東洋医学
東洋医学では坐骨神経痛を腰痛または痺証(下肢痛)と言います。痺証は臨床的には一側あるいは両側の下肢の筋、筋肉など部位の疼痛、腫脹、しびれなどを主症状とする病証です。原因は「腎虚」と「お血」が関係しています。東洋医学では骨の変形や磨り減りなどの老化現象は、五臓六腑の中でいう腎(じん)の働きを弱くなると考えています。よく腎虚(じんきょ)という言葉を耳にしますが、これは “精力減退、足腰の弱り、視力減退”などの老化現象を指しています。腎虚になると腰痛になりやすいとされています。また、風、寒、湿、熱などの外邪によってひき起こされる。その中でも寒湿と湿熱によるものが多いです。寒湿の邪を感受して、経絡が阻害され、気血の流れが失調すると腰痛や下肢痛が発生します。また湿熱交蒸の季節に邪を受けても経脈が阻止されて腰痛が発生します。東洋医学の坐骨神経痛に対する主な治療法は漢方・鍼灸・整体などあります。その中で最も効果が得られやすい治療法は鍼灸治療です。鍼灸は痛みや痺れに対して治療の歴史が長いです。効果もさまざまな臨床で証明されています。
|坐骨神経痛の針灸治療
坐骨神経痛の鍼灸治療は基本的鍼の特有の鎮痛作用を生かして、坐骨神経の通路のツボに鍼を打つことによって、その刺激が脳や脊髄といった中枢経路を経て、エンドルフィン、エンケファリン等の鎮痛物質を分泌させ、痛みを柔らげることにより坐骨神経痛の症状が改善さたり、完治したりすることができます。鍼灸は坐骨神経痛の治療はすぐれた治療法ですが、効果が100%ではありません。特に重症の坐骨神経痛の方には、病院の専門医の治療と針灸治療を併用して頂くことにより、長期間にわたり痛止め薬を飲み続けているかたやブロック注射しているかたもより相乗効果が認められます。当院では鍼灸や耳ハリを用いて、独自な治療法を開発して、よい効果が得られます。
過去の来院の坐骨神経痛患者をまとめてみると、半数ぐらいは3〜5回で改善されるか痛みが和らぎます。ほとんどの方が10回以内にいくらか効果が得られます。
|坐骨神経痛鍼灸治療症例
坐骨神経痛の鍼灸治療用の主な穴:腎兪、大腸兪などなどツボに30分に鍼を置く。症状によって温灸も行います。強い症状の場合は低周波を使用します。また、坐骨神経痛も後期になると、発病以来日数を経ていることから気血・肝腎の受損があり、治療にあっては気血と肝腎の補益を考慮しなければならない。この為常に足三里・腎兪、肝兪などを配合して治療する。
耳針:神門、腎など