バセドウ病(甲状腺亢進症)と中国鍼灸/はり/東洋医学

イラスト(先生).JPG

バセドウ病(甲状腺亢進症)に罹ったら、病院に行って、薬で治療するか、もしくは、鍼灸治療を受けるかという選択肢があります。当院には最初から鍼灸治療を受ける方と、西洋薬と併用して鍼灸治療を受ける方が両方ともいらしいます。両方ともいい結果が得られています。

鍼灸治療は、バセドウ病の症状が緩和され、特にイライラする、心悸(ドキドキ)、疲れやすいなど症状の改善ができ、また、薬の薬疹や肝臓機能障害などの副作用や手術や放射線治療で、甲状腺機能低下を引き起こす副作用もないので、安心で治療を受けられます。そして、鍼灸治療によって、病気の回復時間が短くする事もできます。

 バセドウ病とは

バセドウ病は甲状腺病のひとつです。

甲状腺は、新陳代謝を促進するためのホルモン(甲状腺ホルモン)を分泌する臓器で、身体活動に大きく関与しています。そのため、甲状腺の働きが強すぎると新陳代謝が促進されすぎて身体は消耗傾向になり(甲状腺機能亢進)、バセドウ病といい、逆に、甲状腺の働きが弱まると新陳代謝が低下して身体機能も低下気味になり、(甲状腺機能低下)橋本病といいます。

バセドウ病は甲状腺を異物とみなして産生された抗体(TSHレセプター抗体)が、甲状腺を刺激し続けることによって甲状腺ホルモンが過剰に分泌され(甲状腺機能が亢進した状態)、結果的に、身体の新陳代謝が活発になり過ぎる病気です。甲状腺機能亢進症は、バセドウ病が70〜80%と最多です。バセドウ病は若年の女性に多い疾患で、男子の4〜5倍の頻度で発症します。特に女性の月経、帯下、妊娠に影響に及ばすので、早めに治療する必要があります。

 

バセドウ病の原因 

発症には遺伝的素因と環境因子の両方が関係すると思われます。肉体的精神的ストレス、アレルギーなどがきっかけで発症することがあります。 

 

バセドウ病の診断

バセドウ病は甲状腺機能亢進症なので、診断は血液中の甲状腺ホルモン濃度を測定することによって容易に診断できます。T3とT4が高値となり、TSHは低値となります。またTSHレセプター抗体(TRAb)は陽性となります。

 

 

バセドウ病の症状

バセドウ氏病の症状には3つ特徴があると言われています。
バセドウ病.jpg@首の腫れ
A眼球突出(顔つきも眼球突出という目が出てくる感じになる症状です。これは眼球を動かす筋肉や脂肪組織が腫れるためにおこる症状です。目つきも鋭くなってきます。
B頻脈(動悸)

他の症状は暑がり、疲れやすい、体重が減少する、または体重増加、精神症状ではいつもイライラしたり、落ち着きが無く集中力が低下したり、不眠など

 

バセドウ病の西洋医学的治療では

治療は甲状腺ホルモンの分泌を抑制し正常化することです。

@  内科的治療 抗甲状腺剤(メルカゾールなど)で甲状腺ホルモンの合成をおさえる方法です。長期間の服用が必要です。

A外科治療 甲状腺ホルモンを分泌させる甲状腺腫の大部分を切除して甲状腺機能を正常化するものです。

甲状腺の切除により、甲状腺機能低下になる場合がある。

B放射線治療 放射線治療は放射能をもつヨードを服用させ、甲状腺に取り込まれた放射性ヨードが甲状腺組織を破壊し、甲状腺ホルモンの分泌を抑制します。 

 

中医学(東洋医学)では

中医学の古典本の中に「病(えいびょう)」という病名があり、それが現代医学のバセドウ病の範疇に入れられている。(エイ)とは"こぶ、首すじのこぶ"の意味で、西洋医学でいうところの甲状腺腫になります。甲状腺腫の全てがバセドウ病にあたるわけではないのですが、病の一部として考えます。

 

病の発病原因と機序  

原因として早くから水土の素因(ヨウ素欠乏)が歴代の医書に記載されており、その他、憂思鬱慮、悩みすぎ、怒りすぎなどのストレスがもう一つの原因だと考えられます。
主な機序は精神的ストレスなどによって気滞(気の滞り)、痰(病的な代謝物質)、お血(血の滞り)などが引き起こされ腫瘍となった状態です。また、ストレスで最初に心や肝に熱が発生して、長期にわたると心肝陰虚(心と肝の陰液が消耗される)になる次第、色々臓器に影響を及ばす。

 

病の中医学診断と治療

@  気鬱痰阻タイプ                              

症状 頚前部中央が膨らみ、イライラ、不眠、倦怠感、胸悶、ため息、月経異常(月経が早まるのが特徴)

治療法則 理気舒鬱・化痰消
取穴:人迎、気海、肝ゆ、太衝、豊隆など 耳針

 

A  肝火旺盛タイプ

症状 暑がり、汗がよくかく、イライラして怒りっぽい、顔のほてり・口苦、落ち着かない、体重増加、手指が震えなど。                         

治療法則 清泄肝火                             

取穴:太衝、肝ゆなど

 

B  心肝陰虚タイプ                                 

症状 動悸、不眠、身体が倦怠感、目のかすみ・乾燥感、痩せ、めまい、眼球が突出したり、手足の震えや舌体の震えなど

治療法則 理気活血・化痰消                         

取穴:人迎、内関、肝ゆ、足三理など

 

C  痰結お血タイプ                            

症状 頚前部に比較的硬い腫、動悸、精神不安、疲れやすい、痩せ、衰えて、皮膚枯燥し、甲状腺と眼球突出のみが目立つ例が多いです。            

治療法則 理気活血・化痰消お                         

取穴:人迎、気海、血海など

 

注意すべきこと

過労やストレスを避ける必要があります。著しい体重減少の場合には、栄養とビタミンに富む食事を摂取します。アルコールや喫煙は避けます。抗甲状腺剤を服用している場合には昆布などヨードを多量に含む食品は控えるようにします。

 

                橋本病と中国鍼灸治療

 

              ご予約とご相談は06−6344−3736

              メールのご予約ご相談 こちらへ