当院では東洋医学の理論に基づき、お一人ひとりの体質に合わせ、タイプに応じて治療を行っています。その上、独自に「パーキンソン病の頭皮針療法」および「眼鍼療法」を用い、常に最善の治療を行います。また、中国最新のパーキンソン病の鍼治療法を研究し、積極的に取り入れて、日本鍼灸と融合させ、パーキンソン病に対する「進行の防止」や「ADL(日常生活動作)の改善」を目指しています。
パーキンソン病は定期的に鍼灸治療を受けることにより、つらい「症状の改善」、「進行の防止」、「ADLの改善」などにのよい効果が得られることが多いです。
中国と日本でいままで多くのパーキンソン病の臨床例をまとめてみると、パーキンソン病は鍼灸で完治することはできないものの、症状の改善と進行を遅らせることは可能です。また、パーキンソン病の治療は西洋医学との組み合わせにより相乗効果が認められています。
|パーキンソン病の中医学(東洋医学)の考え
パーキンソン病は中国では『震顫麻痺』(しんせんまひ)とも呼ぶ。中医学では『顫証』、『脳病』に属する。数千年前に古典医学書《内経》にはパーキンソン病とおもわれる記載があり、明代・清代の医学書、《医学綱目》・《医宗辰己任》には「顫振」という 病名で登場します。
パーキンソン症状を肝風内動に属すると、腎の精気や陰血が不足した状態と考えています。
腎の働きの一つとして、骨をつかさどり髄を生じるがあります、腎の精気陰血が不足したら、脳を充満させ栄養を与えることができなくなる。そのほか腎の不足により肝の精気陰血も衰えてきて、感情の乱れの「ストレス」を加え、肝陽上亢や肝風内動になる。痙攣麻痺が治りにくいのも人間の先天の本である腎が衰えたためである。中医学はこれらの考えのもと綿密に治療体系が構築されています。また、パーキンソン病には壮年が少ないが、中年以降に始まり、年寄りになると特に多いと記載している。老人になると、腎の気血が不足して、筋脈を栄養出来ないため、虚風が内動して起こるとのためである。
|なぜパーキンソン病に鍼灸治療が有効なのか?
パーキンソン病はドーパミンを産生する中脳黒質がなんらかの原因により変性してしまった結果、「震戦」・「寡動無動」・「姿勢反射障害」・「筋固縮」などの症状が出現するといわれています。しかしなぜ中脳黒質の神経細胞が変性してしまうのかはまだわかっていません。
黒質の変性原因はいくつかの学説が提唱されていますが、現在有力とされている酸化ストレス説を中心に鍼灸治療がなぜ効果があるのか、わかりやすく説明したいと思います。
酸化ストレス説とはすべての病気の90%は体内で産生される活性酸素が過剰産生された結果細胞が酸化変性し発病するという学説です。パーキンソン病の中脳黒質の変性も活性酸素によるものだという見方が長い間にされてきました。活性酸素の多くは自律神経の交感神経が過緊張となった時、つまり体が異常なストレスを感じた時に多量に放出されます。鍼灸治療には副交感神経を高め、自律神経のバランスを整える効果があるため、これらを防ぐことができるのです。
|当院のパーキンソン病に対する鍼灸治療
当院では中医学理論のもとに、診断し治療するツボを決定してゆきます。そして、高い技術しかできない眼鍼を用い、体鍼と頭鍼を併用して、最善の治療を行います。
治療法則−補腎益精、平肝養血熄風
取穴−太衝・肝ゆ・腎ゆ・陽陵泉など。 頭皮鍼の振顫区、眼鍼の肝区、腎区など
|認知症(アルツハイマー病と鍼灸治療|筋ジストロフィーと鍼灸治療
|多発性硬化症と鍼灸治療 ┃脳性(小児)麻痺後遺症と鍼灸治療
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