当院の院長が中国の大学病院に勤務時代にたくさんな本態性振戦の患者に対し診断と治療を行った。その経験を生かし、本態性振戦病気に対し高い技術しかできない眼鍼、電気頭鍼を用い常に最善の治療を行われています。
当院では東洋医学の理論に基づき、お一人ひとりの体質に合わせ、タイプに応じて治療を行っています。その上、独自に「本態性振戦の頭皮針電気療法」および「眼鍼療法」を用い、よい効果が得られています。
┃本態性振戦とは
自分の意思に反して手や足がふるえてしまう病気で、逆に言うとふるえ以外の症状は見られません。誤ってパーキンソン病と診断されることがよくありますが、非常に症例の多い疾患です。40 歳以上の20人に1人、また 65 歳以上の5人に1人が本態性振戦にかかっています。
決して命に関わる病気ではありませんが、字が書きづらかったり、コップの水がこぼれたりして簡単な日常生活に不自由をきたすようになると治療が必要です。運転や通勤などが難しくなると家から出られず、患者さんの生活を大きく変えてしまうことになります。
┃本態性振戦の原因
本態性とは原因不明であることを意味し、その原因はまだよくわかっていません。ただ手足の動作は神経と関わっているので、その信号を調節している脳の視床の一部に変調が起きて、ふるえが生じると考えられています。しかし、精神的に緊張すると症状が悪くなることなどから、興奮したときに働く交感神経が関係しているとも言われています。
また多くの場合、両親や祖父母などにみられ体質が遺伝することから、家族性振戦という別名もあります。
┃本態性振戦の症状
症状は患者さんによって違いはありますが、最も多い症状は
〇「両手を伸ばしたときに手が細かく震える」
〇「首が細かく震える」
〇「声が震える」の3つの症状です。
他にも、手がふるえて字が書けない、グラスを持った手がふるえる、箸が持てないなどの動作時に振戦が起こります。
一般的に、発症から時間経過とともに増悪していく場合が多く見られます。
┃本態性振戦の治療
西洋医学では
本態性振戦の治療はふるえの症状の重症度により異なります。
日常生活への支障が軽微な場合は、薬物療法や経過観察が主に行われます。
これらの治療でよくならない人や根治を希望する場合などには、手術療法を検討します。
手術には、視床の一部分を破壊または電気刺激する方法、ガンマナイフや集束超音波などにより切らずに視床破壊をする方法などがあります。
中医学(東洋医学)では
中医学では、身体のふるえは「風」によって引き起こされると言われており、「風」は五臓でいうところの「肝」と深く関係しています。ストレスやイライラしたりすることで肝の機能に障害が起こり、肝気が停滞すると、身体の中に熱がこもって「内風(ないふう)」が生じてふるえが起こります。
また、もともと身体の潤いが不足している人や、慢性的な病があったり虚弱体質によって気血が不足している人は、身体の中の熱を抑えられず内風を生じやすい状態にあります。
治療では、肝の経絡や気血の流れをよくするツボ、気血を補うツボなどを刺激することにより、ふるえを改善することが期待できます。
本態性振戦に罹ったら、是非一度経験のある林鍼灸院にお問い合わせくださいね!
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